ニュースリリース

2019年07月17日 プレスリリースC1ケミカル事業

ハイケム、陝西省楡林市と共同で日本企業招致会を開催


ハイケム株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長:高潮(たか うしお)、以下ハイケム)は、7月3日(水)、ザ・プリンスパークタワー東京において、楡林市人民政府と共同で、現地に構築中の石炭化学コンビナートについての日本企業招致会を実施しました。

化学品メーカーをはじめ、金融機関、商社、物流などの日本企業に対し、当コンビナートへの投資、技術提供を促進するための招致会で、当日は約70名の日本企業の担当者と、約80名の中国の政府関係者及び企業関係者が参加しました。

招致会では、楡林市市長の李春臨氏をはじめ、ふたつの石炭化学コンビナートの担当者より、楡林市の地理的・資源的優位性のほか、楡林を石炭のハイエンド化学エネルギー産業にするための発展戦略が語られました。また、楡林市経済開発区に大型投資を行う楡能集団エネルギー化学工業と、年産180万トンのエチレングリコールプロジェクトを同地で推進する当社の高潮社長、及び素材本部の柴剣宇本部長補佐よりプロジェクトについての説明等が行われました。

楡林市は中国屈指の大型石炭産地として知られており、この石炭を原料として化学を作る「石炭化学」の発展を戦略的に進めています。また、すでにインフラが整備され、国営・民営企業が集まる大規模な産業の集積地帯でもあり、様々な重要プロジェクトが始動しています。今後はこの豊富な資源を活かし、エチレングリコールなどの基礎原料に限らず、繊維、機能性プラスチック、機能性ゴム、電子材料、オイル等も含めた、総合的なハイエンド化学産業コンビナートの構築を目指しており、日本企業の誘致を積極的に推進しています。

1. 楡林市の発展状況と石炭ガス化ハイエンド産業のご紹介
陝西省 楡林市人民政府市長 李春臨氏

楡林市は中国最北部にある陝西省の最北部に位置しており、面積は日本の約1/9で、総人口は385万人です。楡林市は豊富な資源に恵まれています。石油埋蔵量は推定10億トンであり、石炭の埋蔵量は中国国内の埋蔵量の1/5を占めています。また、天然ガスの推定埋蔵量は中国大陸で発見されている最大のガス田です。更に、中国の重要なエネルギー加工基地としても知られており、国内でも大型のプロジェクトが複数始動しています。

楡林市の優位性について説明します。原料の優位性はもちろん、地理的優位性も大きいです。鉄道、道路が既に整備されており、楡陽国際空港は4D級のグレードです。電気、ガス、石炭、土地、用水が低価格で利用できるなど、政策的な優位性もあります。

最後に、世界一流のハイエンドエネルギー化学基地へ進化するための戦略についてご説明します。
楡林市では「1・2・3・6・3発展戦略」を掲げています。

2. 楡林市経済開発区産業状況及び投資環境ご紹介
楡林市経済開発区 管理委員会 副主任 馬飛氏

まずは、優遇政策についてです。当開発区は、プロジェクト承諾性をとっており、審査機関を大幅に短縮でき、企業の意思決定後、すぐに実施段階に入ることができます。

次に地理的優位性です。既に複数の幹線道路と鉄道が園区を貫いており、新たに一つの旅客貨物輸送駅が建設中です。また、園区の中心区域は、主要空港の楡陽空港、オルドス空港からも近く、交通の便が良いのが大きな特徴です。

ダムや排水処理などの水源が整備されており、石炭や岩塩などの鉱物資源も豊富です。また、鉄道化学品調達ステーション、電力供給施設、汚水処理施設などの設備も整備され、付帯設備も充実しています。更に、陝煤集団や延長石油、楡能集団等の大規模の国営・民営企業が集まる産業の集積地帯でもあります。

当園区の産業の発展目標は、2030年までに世界レベルの「ハイエンド、革新、知恵」が集積した化工産業基地を建設することです。次の5つの500万の産業発展目標を実現し、園区の生産額2,000億元を達成します。

3. 楡林市ハイテク区産業状況及び投資環境のご紹介
楡林市高新区管理委員会主任 李華林氏

ハイテク区は楡林中心区の西南に位置し、国務院に承認された国家ハイテクゾーンです。「ハイテクゾーングループ」「楡横産業区グループ」「科学イノベーションシティグループ」の3つのゾーンからなり、インフラサポートに100億元を投資し、40以上の党と政府機関、60以上の大規模国営企業と民間企業の本部、30以上の金融サービス機関が進駐しています。また、図書館などの重要な文化教育プロジェクトや教育施設も有しており、現在の常駐人口は12万人です。

今後の発展ビジョンについてご説明します。ハイテクゾーングループでは、現在、省レベルのハイテク創業インキュベーターパークを建設中で、この規模は6万平方メートルに及びます。また、4万平方メートル規模の標準化された工場が完成予定です。そして、既に45社のテクノロジー企業が進駐しています。これらを基に、新世代のハイテク技術と新興産業を積極的に招致・育成し、全市の産業発展とプロジェクトのインキュベーターとしての基盤を創り上げます。

楡横産業団地グループでは、楡林をハイエンド化学エネルギー産業基地に発展させます。産業基地を構築するための戦略的ニーズに従い、プラスチック、化学繊維、環境にやさしい塗料、環境にやさしいゴムなどのハイエンドな化学製品の製造を目指します。

化学イノベーションシティグループでは、現在、スポーツセンター、会議・展示センター建設などの重要なプロジェクトがすでに始動しています。今後は、化学研究産業、デジタルクラウドコンピューティング業界、都市サービス業、健康養老医療産業という4つの産業クラスターの構築に焦点を充て、楡林の高品質開発の中核部分として成長させます。また、優遇政策保証として、企業の上級管理職とハイエンド技術人材への一定の住宅補助金、企業への補助金、土地優遇制作を実行し、プロジェクト承認の完全代理制度も実行しています。

【このリリースに関する報道機関からのお問合せ】
ハイケム株式会社 管理本部 総務部 黒岩英理子
TEL: 03-5542-0580  E-mail:kuroiwa@highchem.co.jp