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半導体用高純度材料容器とは?取り扱いメーカー・製品も紹介

半導体製造では、ppb(10億分の1)レベルの極めて厳格な純度管理が求められます。使用される化学品の品質はもちろんのこと、それらを保管・輸送するための容器にも高い性能が不可欠です。

今回の記事では、化学品用産業容器の基本から半導体用高純度容器に求められる要件、そして弊社での取り扱いメーカー・製品に関する情報まで幅広く紹介します。

化学品用産業容器とは?

液体やガスなどの化学品を安全に保管・輸送するために設計された専用の容器のことです。化学品には様々な性質のものがあり、取り扱いを誤ると漏洩や事故につながるリスクがあるため、用途や内容物の特性に応じた適切な容器を選択することが不可欠です。

主な種類

ドラム缶
容量200Lを標準とする最も一般的な産業用容器です。世界標準として広く普及しており、互換性が高く取り扱いも容易で、比較的安価な点が特徴です。化学品全般から石油製品、塗料、食品に至るまで幅広い用途で使用されています。

IBC(中間バルクコンテナ)
容量500L〜1,500Lの容器で、液体や粉体の化学品を効率的に輸送・保管するために使われます。化学薬品や溶剤、接着剤、食品原料、医薬品原料などの輸送に広く採用されています。

タンクローリー
5,000L~30,000L(標準は10,000~20,000L)の大容量に対応する陸上輸送専用の車両です。ドアツードアでの大量輸送が可能でコスト効率が高く、大量の液体化学品を運ぶ際に適しています。

ISOタンク
ISO規格に準拠した多目的タンクコンテナで、14,000L〜26,000L(標準は20,000~21,000L)程度の容量に対応。海上・陸上・鉄道での輸送が可能で、コンテナ船による国際輸送にも適しているため、グローバルな化学品物流において重要な役割を果たしています。

半導体用高純度容器とは?

半導体製造に使用される化学品を、極めて高い純度を維持した状態で保管・輸送するための専用容器です。

半導体産業の成長とともに専用容器の市場も拡大を続けており、半導体材料の微細化に伴い、純度要求は厳格化しています。

求められる要件・機能

まず不可欠なのが超高純度の維持です。金属汚染やパーティクル(微粒子)の混入を完全に防止する必要があり、容器の内面から内容物への溶出がないことが絶対条件となります。

気密性も極めて重要な要件です。酸素や水分の侵入は化学品の品質を劣化させる原因となるため、一般的な容器よりもはるかに高いレベルでの密閉性が求められます。

材質についても、内容物に対して不活性であり、溶出性がないことが必須条件です。容器の素材から微量の成分が溶け出すだけでも、半導体製造に影響を与える可能性があるためです。

そのほか、製造ロットの管理や温度履歴の追跡を可能にするトレーサビリティ、クリーンルーム環境に対応した清浄度の確保も、半導体用高純度容器に欠かせない要件といえます。

適した材質

半導体用高純度容器に使用される材質は、主に「316L EP(ステンレス鋼+電解研磨)」と「PFA/PTFEライニング」の2種類があります。

316L EP(ステンレス鋼+電解研磨)
半導体業界で標準的に採用されている材質です。316Lステンレス鋼をベースに、電気化学的に表面を溶解除去して超鏡面仕上げを施す電解研磨(EP)処理を行っています。

超平滑な表面によりパーティクルの付着を最小限に抑えられるほか、高い耐食性で多種類の化学品に対応でき、金属イオンの溶出も少ないため高純度を維持できます。

洗浄性やメンテナンス性にも優れ、機械的強度が高く長期使用が可能な点も特徴です。性能とコストのバランスに優れていることから、半導体材料輸送容器の主流となっています。


PFA/PTFEライニング
金属製の容器内面にフッ素樹脂を貼り合わせる表面処理技術です。超高純度が要求される用途や、超腐食性の化学品を扱う場合、金属汚染を絶対に許容できない用途に適しています。

ただし、316L EPと比較するとコストが高くなるため、特に厳しい条件が求められる場面で選択されることが多い材質です。

ハイケムで取り扱う半導体高純度容器を紹介

「ハイケム株式会社」では、半導体産業向けの高純度容器を取り扱っています。

ここでは、取り扱いメーカーの特徴と製品の特徴について紹介します。

取り扱いメーカーの特徴

弊社で取り扱っているのは、中国の半導体産業向け高純度容器とその関連設備に特化したハイテク企業の製品です。半導体前駆体包装容器の累計出荷数は4万個を超えており、豊富な実績に裏付けられた高い信頼性を有しています。

同メーカーの大きな強みは、原料供給から表面処理まで一連の製造工程設備を自社内に保有している点にあります。一貫した生産体制により、品質の安定とコストパフォーマンスの両立を実現しているほか、短納期での対応も可能です。

また、中国国内でクリーン洗浄・クリーン加工環境を有する数少ない包装材メーカーであり、中国や日本のみならず、韓国、台湾、米国、マレーシアなどグローバル企業への供給実績もあります。

製品の特徴

取り扱い製品の材質は「316L EP」で、国際標準と同等の革新技術および溶接技術、機械加工技術による独自の電解研磨処理を施しています。

電気化学研磨後の表面はCrO/FeOが2.5以上(業界標準は2.0)、表面仕上げはRa0.15μm未満(業界標準は0.25μm)と、いずれも業界標準を上回る品質を実現しています。

液体・固体・ガスなど、5N〜9Nグレードの超高純度材料に対応可能で、小さいモノは25mlのものから大きいサイズでは26㎡まで、200種類以上の様々なサイズに対応している点も特徴です。

主な製品ラインナップとしては、以下の3つがあります。

半導体前駆体用材料容器(液体)

TEOSやHCDSなどの液体前駆体を保管・輸送するための容器です。6N〜9Nの高純度に対応し、1L〜10Lまでのサイズ展開があります。出荷実績は5,000個以上です。

半導体前駆体用材料容器(固体)

三塩化アルミニウムや四塩化ハフニウムなどの固体前駆体に対応した容器です。5N〜8Nの高純度に対応し、1L〜40Lまでのサイズ展開があります。年間2,000個以上の出荷実績を有しています。

高純度化学品サンプリング容器

新しい化学構造の前駆体のサンプルを入手し、成膜速度や膜質などを実機で検証するためのニーズに応える容器です。次世代の半導体デバイスでは従来の材料では成膜が困難なケースが増えており、サンプリング需要が高まっています。

固体・液体のサンプリングに対応し、5N〜9Nの純度、50ml・100ml・200mlなどのサイズで展開しています。

容器だけでなく、反応釜、充填ライン、小分け設備などのシステムの提案も可能です。

半導体用高純度材料容器をお探しなら

半導体用高純度材料容器は、ppbレベルの純度管理が求められる半導体製造において、製品の品質と歩留まりを左右する重要な要素です。容器の選定にあたっては、求められる純度や化学品の特性、材質、コストなどを総合的に検討することが大切です。

弊社では、業界標準を上回る品質の半導体用高純度材料容器を取り揃えております。導入をご検討されている場合には、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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