人工甘味料「アセスルファムK(カリウム)」
メーカー名:安徽維多食品配料有限公司
お話を伺った人 食品・健康素材課 北山さん
——「アセスルファムK(カリウム)」とはどのような製品ですか?
アセスルファムK(カリウム)はいわゆる人工甘味料で、砂糖の200倍の甘さがあると言われています。もともとはドイツで開発された製品で、WHOなどの世界の国際機関でも安全性が確認されている製品であり、日本でも2000年に厚生労働省により使用が認可されています。
使用用途としては、砂糖の代替食品として、チューインガムや生菓子、ジャムや漬物、アイスクリーム、様々な飲料などです。
——ハイケムはいつ頃から取り扱いを開始しましたか?
ハイケムは2013年から、約10年間、中国の安徽維多食品配料有限公司とアセスルファムK(カリウム)の日本市場において総代理店契約を締結しており、同製品の日本市場の開拓を行ってきました。
——アセスルファムK(カリウム)の日本市場における総代理権を獲得したのですね。
はい。私の大先輩が日本で採用されるための厳しい品質基準をクリアするために、一つひとつメーカーに対して、細かい指導を重ねてきた結果です。そうすることで、メーカーさんとそれを導入する日本企業の信頼を得ることができ、総代理権を獲得できたのだと思います。
その先輩は日本の大手モビリティ業界で日本式の品質基準や工程管理などをみっちり叩き込まれた方なのですが、本当に工場が好きで、違う分野のことでもしっかりと研究してメーカーの指導にあたっています。彼が中国のメーカーさんの工場にしっかりと入り込み、日夜日本の大手企業に採用されるための視点や基準を伝授してこられました。
そんな当社の熱意に加えて、メーカーさん側も一緒に上を目指して頑張ってくれた、これがWin-Winの関係となって今に繋がっているんだと思います。
——製品を取り巻くマクロ環境を教えてください。
アセスルファムK(カリウム)の日本市場は年間500トンで、従来はドイツ品が多く出回っていましたが、直近ではコスト競争力を武器に中国製品が奮闘しています。2023年の1月~9月の当該製品の日本への輸入量は過去最高であったというニュースが昨年発表されました。その中国製品の主要メーカーの1社と独占契約を締結しているということは当社の大きな強みになっています。
——ハイケムで取り扱う製品の差異化のポイントを教えてください。
そうですね、まずは弊社で取り扱う製品は、厳しい日本基準をクリアしているということです。ハイケムでは、先に紹介したような技術者チームにより、中国メーカーに対して安全管理を徹底して行っています。これらの実績が認められ、日本の大手飲料メーカーなどへの採用を獲得できました。品質要求の高い日本企業への採用実績があることは、製品の安全性を証明することとなり、大きな差異化ポイントになります。
あとは、やっぱり中国だから出せるコスト競争力ですかね。また、ハイケムが間に入ることで、デリバリーなどの細かいニーズにも対応することができます。
——担当者の意気込みと今後の目標をお願いします!
現在は食品・健康素材課として、甘味料などの食品添加物に限らず、食品や健康素材に関する製品まで、取り扱いの幅を積極的に拡大しています。例えば、高齢者増加により需要が増えている増粘多糖類など、顧客ニーズに合致した製品はまだまだ開拓の余地があります。
また、これまで培ってきた中国での経験をベースにインドや東南アジアなど、グローバルな展開も積極的に行っていきたいです。