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イベント 2024年11月28日

高機能溶剤EEPの供給メーカーPreChem社との販売代理店契約締結式を実施


左:ハイケム 専務取締役 貿易本部長 林勁松 右:PreChem 総経理 于冬娥

ハイケムとShenzhen Prechem New Materials Co., Ltd.(以下PreChem)は高機能溶剤EEP(3-エトキシプロピオン酸エチル)の日本市場における販売代理店契約の調印式をハイケムの東京本社にて実施しました。今後はEEPだけでなく、同社の取り扱うMMP(3-メトキシプロピオン酸メチル)やMAK(メチルアミルケトン)などの他の高機能溶剤についても取り扱っていく予定です。

植物由来の原料から製造される高機能溶剤EEP


自動車や工業用の溶剤として日本でも幅広く使用されているEEPは、沸点の高さや、高い溶解能力で揮発速度が遅く塗装しやすいといった特長から、高機能溶剤として近年注目を集めています。また、原料の一部が植物由来のため、環境に優しい溶剤としても注目されており、ハイケムは10月に開催されたサステナブルマテリアル展にて同素材を紹介し、来場者からも注目を集めました。

PreChemがEEPの生産量を拡大!

2025年に完成予定のPreChem社のEEPプラント

今般、ハイケムが販売代理店契約を締結したPrechem社は、中国の深圳市に本社を構える、特殊モノマーや機能性溶剤をグローバルに取り扱う化学メーカーです。サプライヤー企業のCSR方針を評価する国際認定機関エコバディスのサステナビリティ評価で、シルバーの認定を獲得するなど、国際的にも高い信頼を獲得しています。

Prechem社は、現在EEPの製造について、中国国内に1万トン/年のプラントを稼働させており、日本や欧米などに製品を供給しています。またEEPの原料であるアクリル酸エチルも自社で製造することで、原料から一貫した製造を実現。安定的な製品の供給体制を整備していることも強みの一つです。また、昨今の機能性の高い溶剤への需要の高まりから、2025年までに新たなプラントを中国国内に新設することを計画しており、このプラントが完成すれば生産能力は2.5万トン/年となり、Prechem社は世界最大のEEP供給メーカーとなります。

フォトレジスト溶剤など高機能用途、汎用用途としての活用を期待!

EEPは工業用の溶剤として、その機能性の高さから年々需要が高まっています。一方で、供給量が少なく価格が高かったため、汎用的な用途への利用は制限されてきました。また、フォトレジスト溶剤などの高機能用途としても利用可能であり、半導体業界など幅広い分野における利用が期待できる製品でもあります。

今般のPrechem社の生産能力増強により、これまで価格の問題で採用されなかった汎用的な溶剤としての用途はもちろん、フォトレジストのような高機能用途としての活用も期待できます。


EEPの用途


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