生分解性材料


生分解性プラスチックとは、使用中は通常のプラスチックと同様に使え、使用後は自然界の微生物によって水とCO2に分解され、自然に還るプラスチックのことをいいます。これまで、開発されてきたプラスチックの多くは、海洋プラスチック問題などの様々な環境問題を引き起こしています。そして中国では広大な河川などにおける汚染問題が深刻化しており、この課題解決に向け、生分解性材料のサプライヤーが台頭してきています。
ハイケムでは、これらのサプライヤーと緊密な関係を構築し、日本の材料メーカーとの架け橋となり、生分解性プラスチックの世界的な普及に貢献してまいりたいと考えています。
取り扱い製品・サービス
ハイケムでは、中国の生分解性材料のサプライヤーと緊密な関係を構築しており、
ポリ乳酸(PLA)を始め、PBAT、PHAなど幅広い種類の生分解性材料を取り扱うことが可能です。
PLA(ポリ乳酸)
中国のサプライヤーとの強固なパートナーシップによる安定供給体制
中国最大のPLAメーカー徽豊原集団有限公司の傘下企業と事業戦略パートナーシップ契約を締結
■ 提携工場にて2020年8月に年産5万トンのPLAプラントを稼働
■ 提携工場では2023年までに年産70万トンまで生産規模拡大を計画
■ 押出成形、射出成形、繊維グレードのPLA樹脂を取り扱い
- ■特長
- カーボンニュートラル、生分解、抗菌性
- ■使用用途
- 容器(食品トレー)、フィルム、不織布、繊維など
-
HIGHLACT®
(ハイラクト®) - PLAは通常のプラスチックと比べると化学構造が単純になるため、強度や耐熱性が低いことや通常のプラスチックに比べるとコスト高になってしまうという課題を抱えています。ハイケムでは、これらの課題を解決すべく、CHEMTEX(CHEMICAL=ハイケムがこれまで培ってきた化学分野でのチカラ × TEXTILE=日本の卓越した伝統的な織物技術や染色技術)により、次世代PLA素材HIGHLACT®(ハイラクト®)の開発を実現しています。 ハイラクト® HPはこちらから
PBAT(ポリブチレンアジペートテレフタレート)
包装資材、農業用マルチフィルムに最適な生分解性材料
■汎用ポリエチレンに似た特性
■優れた加工特性
- ■特長
- 生分解性、柔軟性
- ■使用用途
- 包装資材、農業用マルチシート、テープなど
コンパウンド製品
-
商品名:PCO2 - ハイケムではPBATを用いた生分解性コンパウンド樹脂PCO2及びPCO2フィルム成形品を取り扱っています。
ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)
海洋環境において完全なる生分解性を有するプラスチック素材

・低温で生分解性を有する
・植物由来原料から生産されるバイオマス樹脂
・高い生体吸収性
・多様な物性
■特長
海洋における完全な生分解性、植物由来、高い生体吸収性
■使用用途
包装資材、医療用品、ストローなど