ニュースリリース
タキヒヨー × ハイケム、次世代PLA素材「ハイラクト®」の開発、販路拡大に向け 協業スタート!
生分解性プラスチック事業の拡大を図るハイケム株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:高潮(たか うしお)、以下ハイケム)は、繊維商社のタキヒヨー株式会社(本社:名古屋市西区 代表取締役 社長執行役員:滝 一夫(たき かずお)、以下タキヒヨー)と、ハイケムが取り扱う次世代のPLA(ポリ乳酸)素材「HIGHLACT®(ハイラクト®)」の国内外における繊維用途での販売拡大や製品開発について共同で推進することを目的に戦略的提携基本契約を1月1日に締結しました。
「タキヒヨー × ハイケム」のタッグで国内外のアパレル市場を開拓!
1751年創業のタキヒヨーは中京地区きっての老舗繊維商社です。国内外におけるアパレル企業などとのパイプが太く、サステナブルな取り組みにも注力しています。また、ハイケムは中国最大のPLA(ポリ乳酸)メーカーである豊原集団と事業戦略パートナーシップ契約を締結するなど、生分解性プラスチックの日本マーケットの開拓にいち早く取り組んでまいりました。また昨年12月には次世代のPLA(ポリ乳酸)素材「HIGHLACT®(ハイラクト®)」を発表し、樹脂原料から生地までの一貫生産管理による生分解性繊維の品質向上を実現しています。
今般の両社の提携により、互いの得意分野におけるノウハウ、技術を最大限活用し、国内外におけるアパレル、アクセサリー、スポーツウェア、インナー、ワークウェア、生活雑貨などの幅広い分野への販路拡大に向け事業を共同で推進します。
天然の合成繊維PLA(ポリ乳酸)に注目
ポリエステルの20%をPLA(ポリ乳酸)で置き換える未来を実現したい!
世界の繊維生産量のうち、ポリエステルの生産量は約57百万トンで、布地の約6割をポリエステル原料に頼っているのが現状です。ポリエステルは耐久性や速乾性に優れシワになりにくいなどの機能性に優れており、価格も安いため一般的に普及しています。一方ポリエステルは主に石油を原料に製造されるため、製造や廃棄の際に燃焼する過程で多くのCO2が発生してしまいます。さらに、通常のプラスチックと同様に丈夫で長持ちするため、廃棄の際に埋め立てたり、自然環境に排出されてしまったりした場合、何百年も分解されることはありません。
SDGsが叫ばれる今、ポリエステルの代替となるサステナブル素材として注目されているのが、天然の「合成繊維」であるPLA(ポリ乳酸)繊維です。PLA(ポリ乳酸)繊維はトウモロコシなどに含まれるデンプンを原料とした植物由来の合成繊維です。焼却しても大気中の二酸化炭素を増加させない(カーボンニュートラル)ため、化石由来の合成繊維に比べ環境負荷が低くなります。また、一定の環境下で水と二酸化炭素に分解する(生分解性)ため、環境汚染の低減が期待できます。
ハイケムでは、この天然の合成繊維であるPLA(ポリ乳酸)繊維について、コストや強度、耐熱性などの課題を克服することで、日本国内で流通するポリエステルの20%をPLA(ポリ乳酸)繊維で代替し、サステナブルなファッションの実現に貢献してまいりたいと考えています。
ハイケムの生分解性プラスチックの取り組み
1. 生分解性プラスチックのトータルソリューションを提供
ハイケムは中国最大のPLA(ポリ乳酸)メーカー豊原集団と事業戦略パートナーシップ契約を締結するなど、生分解性プラスチックのマーケット開拓にいち早く取り組んでまいりました。また、PLA(ポリ乳酸)だけでなくPBAT(ポリブチレンアジペート/テレフタレート)や海洋分解性樹脂PHBVなど合計7種類の生分解性プラスチックを輸入販売する体制を構築しています。さらに、使い捨てプラスチックの代替素材として、カトラリーや食品トレーといった包装資材への幅出しも強化しています。
2. 洋服からハンガーまでワンストップで生分解性プラ素材を提供!
ハイケムでは、CHEMTEX(CHEMICAL=ハイケムがこれまで培ってきた化学分野でのチカラ × TEXTILE=日本の卓越した伝統的な織物技術や染色技術)により実現した、次世代のPLA(ポリ乳酸)素材「HIGHLACT®(ハイラクト®)」を2021年12月1日に発表しました。また、11月には、株式会社リコーと高分子量PLA※を量産化するための開発を共同で行うことに合意し、「HIGHLACT®(ハイラクト®)」などの品質向上に向けた開発にも着手しています。さらに、2022年2月1日には日本コパック株式会社と提携し、アパレル市場に対し、洋服だけでなく生分解性プラスチック製のハンガー、衣類用カバー、ショッピングバッグなどの副資材もトータルで提案できる体制を構築しています。
※高分子量PLA:重量平均分子量30万以上のポリ乳酸
タキヒヨー株式会社 概要
会社名:タキヒヨー株式会社
所在地:名古屋市西区牛島町6番1号 名古屋ルーセントタワー23階・24階
代表取締役:滝一夫(たき かずお)
事業内容:繊維製品の企画・生産・卸売および輸出入/アパレル製品小売/化粧品の販売、および輸出入/飲食関連事業等
ハイケム株式会社 概要
会社名:ハイケム株式会社
所在地:東京都港区虎ノ門1丁目3番1号 東京虎ノ門グローバルスクエア11階
代表取締役:高潮(たか うしお)
事業内容:化学品の輸出入販売・受委託製造/技術ライセンス関連業務/触媒製造販売/生分解性材料輸入販売等
【このリリースに関する報道機関からのお問合せ】
ハイケム株式会社 広報室 担当:黒岩(090-6539-4213)
TEL:03-5251-8580 E-mail:koho@highchem.co.jp