ニュースリリース

2020年10月19日 プレスリリース素材事業

高機能プラスチック展にハイケムが出展
急成長する中国の生分解性材料を紹介

ハイケム株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:高潮(たか うしお)、以下「ハイケム」)は、12月2日(水)から4日(金)に開催される「第9回 高機能プラスチック展」に出展します。

当社の出展ゾーンは「バイオプラスチックゾーン」となっており、中国製の生分解性材料の紹介を行います。また、PRセミナーにてハイケムの営業活動から見えてきた日中の生分解性材料の現状についてプレゼンテーションを行います。

ハイケムは、生分解性材料のトータルソリューションカンパニーとなり、世界の海洋プラスチック問題を解決したいと考えています。現在、中国で急速に発展する生分解性市場にいち早く取り組み、PLA(ポリ乳酸、以下PLA)やPBAT(ポリブチレンアジペートテレフタート、以下PBAT)などの日本市場への紹介を開始しています。PLAにおいては、中国の大手食品添加物メーカー安徽豊原集団有限公司と事業戦略パートナーシップ契約を締結し、豊原集団の関係会社である安徽豊原福泰来聚乳酸有限公司が製造するPLAを日本市場に紹介しています。また、フィルム用途として多く用いられているPBATや複数の生分解性材料を組み合わせたコンパウンドやオーダーメイドでの提案も行っております。

日中の架け橋として、これまで培ってきた経験や信頼関係をベースに、中国で急成長する生分解性材料のトータルソリューションカンパニーとなり、世界の海洋プラスチック問題を解決してまいります。


第9回 高機能プラスチック展 イベント概要

【会期】2020年12月2日(水)〜 4日(金)10:00〜18:00(4日のみ17:00終了)
【会場】幕張メッセ
【出展場所】バイオプラスチックゾーン
【主催】リード・エグジビジョン ジャパン(株)
【出展内容】
・PLA(中国・安徽豊原福泰来聚乳酸社製)
・PBAT
・中国における生分解性材料全般
・複数の生分解性材料を組み合わせたコンパウンドやオーダーメード提案など

◎セミナー
日時:12月4日(金)13:40〜14:40
タイトル:「世界をリードする日本と中国の生分解性材料の現状」
ハイケムの活動を通して得られた生分解性材料の現状と、当社取り扱い製品の紹介
登壇者:生分解性材料プロジェクトリーダー 高裕一 他

【報道機関からの取材のご依頼について】
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ハイケムの生分解性材料事業紹介

1. 2030年までに中国の生分解性材料の市場規模は約1兆3千億円にまで拡大を予測!
2020年1月に中国政府により発表された「プラスチック汚染対策の強化」により、河北省や海南省などの地方の省や都市において使い捨てプラスチック製品に関する法令が次々と発効され、生分解性材料市場の急速な発展につながっています。具体的には、使い捨て食品容器、ビニール袋、非分解性のストロー、ケータリングなどで使用されるプラスチック容器、郵送物に利用される包装材、ホテルなどでもプラスチック製容器は2022年末までに使用が禁止されることが決まっており、これら全てが生分解性材料に置き換われば、現在の40倍近い量の生分解性材料の需要が増える事になります。

また、中国の証券会社によると、新プラントの建設による生産能力の増加により、2030年までに需要は428万トンに達し、市場規模は855億元(約1兆3千億円)に達するという予測も出ています。

2. 中国で大きく生産能力を伸ばすPLAとPBAT
PLAとPBATは優れた機械的特性と価格競争力により従来のプラスチックに代わる生分解性材料として、近年中国においても生産能力を大きく伸ばしている製品です。

PLA(ポリ乳酸)
トウモロコシなどのバイオマスを原料に製造される樹脂で、焼却処分した場合でもバイオマスの持つカーボンニュートラル性からCO2温度を上昇させないという特徴を有しています。また、優れた生体適合性、光沢、透明性を有しておりフィルムだけでなく繊維などへの展開にも適しています。

ハイケムでは、2020年8月に5万トン/年のプラントを稼働開始した、中国の豊原集団と業務提携を締結しており、日本におけるマーケティング活動を開始しています。豊原集団は、2025年までに生産能力を100万トン/年にまで増強させる計画です。

PBAT(ポリブチレンアジペートテレフタレート)
PBATは、分解性に優れていて特にコンポスト下での生分解性が高くなっています。また、ポリエチレンのような特性を有していて、生分解性プラスチックの中では非常に柔軟で強靱です。各種包装資材や農業用マルチシート、土地・建設資材などに利用されています。


社長コメント

中国の莫大な資金が生分解に向かい、生分解材料原料の生産能力は飛躍的に増大しています。しかし、普及にあたっては技術的な課題が残されています。材料である以上、いくら原料を大量に作れても実際に日々の生活に違和感なく自然に入っていけるよう色や形を整えなければ普及はできません。そして、材料というのは重合や加工、成形といった「いい加減」に混ぜたり押したり伸ばしたりする、プロセスフローを超えた職人気質的なレシピの世界であると思います。そしてまさにこここそ、日本人が最も得意とするところです。

世界の海洋ごみ、マイクロプラスチック問題を解決するのは日本の材料技術であると確信しています。そして、ハイケムはこれから台頭してくる中国の生分解材料原料のサプライヤーと日本材料技術の架け橋となり、生分解材料のトータルソリューションカンパニーとなって、世界の環境問題、マイクロプラスチック問題に取り組んでいきたいと考えています。


【このリリースに関する報道機関からのお問合せ】
ハイケム株式会社 広報室 担当:黒岩(090-6539-4213)・陳
TEL:03-5251-8580  E-mail:koho@highchem.co.jp