ニュースリリース
長期ビジョンに向けた中期経営計画(第6回4カ年計画:2023年度-2026年度)を策定
All for 1 for All 心を「1」つに
ハイケム株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:高潮(たか うしお)、以下ハイケム)は、2034年度までの長期ビジョン達成に向けた中期経営計画(第6回4カ年計画:2023年度-2026年度)を策定しましたのでお知らせいたします。
1. ハイケムの長期ビジョン「All for 1 for All」
心を「1」つにして1兆円企業を目指す
ハイケムは本年度で会社設立25周年を迎えました。25年の歴史を振り返ってみると、設立から12年で売上高100億円を突破し、更に12年後となる昨年度の連結売上高は、1,015億97百万円(前年比29.9%増)となり、初の1,000億円突破を果たしました。そして、次の12年後の2034年度において、更に一桁上となる「売上高:1兆円達成」という大きな夢を目指すべく「All for 1 for All」という標語を掲げました。これは多様なバックグラウンドや専門性を背景にもつ社員が多様な事業を行っているハイケムという会社が、その多様性を細かに広げていくだけではなく、心を「1」つにし、一丸となること。そして化学や規模だけにとどまらず、社会にとって真に価値ある事業を持つ1兆円企業を目指すという意味を込めています。
2. 中期経営計画(第6回4カ年計画:2023年度-2026年度)を策定
ハイケムでは、2034年度に向けた長期目標を達成するにあたり、12年を4カ年ずつに分け、中期経営計画の策定を行いました。12年の最初の4カ年の最終年度となる2026年度において、売上高1,668億円を目指します。これは、売上高が2022年度比64%増となり、2034年までに1兆円を達成するための最初のマイルストーンとなります。
3. 1兆円達成に向けた事業戦略:キーワードは「深化」と「探索」
1兆円という大きな目標に向かいにあたる基本姿勢として「深化」と「探索」を組み合わせた事業戦略を推進してまいります。「深化」とは今あるコア事業を深堀して、より収益構造を強めていきます。また、こうした基礎基盤をしっかりと固めたうえで、「探索」分野に投資し、事業の周辺をしっかりとリサーチして、チャンスを広げ、新商品、新サービスを展開してまいります。
事業領域別戦略
事業領域におきましては、「化学品」「エレクトロニクス」「ライフサイエンス」「エネルギー」「ライフスタイル」の5領域において事業を推進しています。
化学品
日本と中国の貿易において、化学品のマーケットは約8,000億円となり、この分野において、ハイケムは既にリーディングカンパニーといえます。この立ち位置を更に確かなものにしていきながら、同時に一つ川下の数兆円規模の化学製品・素材産業への探索を行ってまいります。更に、確かな技術や顧客ネットワークを有しているものの、リソースの問題によってそれを拡販できていない企業へのM&Aも視野にいれ、すでに進出している北米市場の強化や、欧州やインド、東南アジアに向けたグローバル展開を本格的に加速してまいります。
エレクトロニクス
ハイケムでは更なる貿易事業の拡大を企図し、化学品の貿易を基盤として高度化した半導体材料や電子材料の日中間の輸出入に注力しており、高度人材を採用し新規製品の開拓などに取り組んでいます。更に研究機構やベンチャー企業との連携などにより、自社で特徴的な技術開発やサプライチェーンの構築を行い、自社製品の開発並びにブランド化を推進してまいります。
ライフサイエンス
ハイケムでは、ライフサイエンス事業として、農業化学品、医薬品・ヘルスケア、食品・健康素材などの取り扱いを強化しています。今後、高齢化により世界的な拡大が予測される医薬市場、少子化によって国・地域別の需要変動が予測される農薬市場に対し、的確かつ粘り強いリサーチを実施しながら、医農薬中間体市場から製品・製剤市場への展開も模索していきます。また、食品・健康素材については、日本が得意とする、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を志向する商品やサービスについて、個々人のQOLよりも急速な経済発展を優先してきた中国やインド・東南アジア市場への展開もおこなってまいります。
エネルギー
エネルギー領域では、EV(電気自動車)向けの電池材料事業の幅を更に広げていくほか、ハイケムがこれまで培ってきた、C1ケミカルや触媒の技術をベースに、各種バッテリーや水素エネルギー、SAF(持続可能な航空燃料)などに注力していきます。
ライフスタイル
ライフスタイル領域では、PLA(ポリ乳酸)を原料とした、次世代のサステナ素材「ハイラクト®」を発表し、新素材として国内外のマーケットに展開しています。ハイケムでは、石油由来のポリエステルを代替えしていけるコスト構造と生産能力を有している素材としてPLAに注目し、開発を進めてまいりました。一方で、PLAは強度や耐熱といった課題を有しており、PLAに関する独自の技術を有する、日本企業とのアライアンスや自社の研究施設において、これらの課題解決に向けた取り組みを行っています。また、CO2を資源とした繊維の開発にも着手するなど、未来のファッション産業に向けたサステナブルな提案を行ってまいります。
【このリリースに関する報道機関からのお問合せ】
ハイケム株式会社 広報室 担当:黒岩(090-6539-4213)・陳
TEL:03-5251-8580 E-mail:koho@highchem.co.jp