ニュースリリース
ハイケム、生産量拡大のε-カプロラクトン供給メーカーと販売代理店契約締結
海洋生分解性プラのPCLなども供給
ハイケム株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:高潮(たか うしお)、以下ハイケム)は、湖南聚仁化工新材料科技有限公司(以下、聚仁化工)と、ε-カプロラクトン(イプシロン-カプロラクトン)およびその誘導体であるPCLポリオール(ポリカプロラクトン・ポリオール)と、海洋生分解性プラスチックPCL(ポリカプロラクトン)の日本国内における販売代理契約を締結し、今秋より販売を開始します。
生産量拡大のε-カプロラクトンの供給メーカーとの提携により安定供給が可能に!
「ε-カプロラクトン(イプシロン-カプロラクトン」は、各種ポリマーの高機能化、生分解性樹脂など幅広い産業分野に応用されるモノマーです。聚仁化工はこれまで、自社での研究開発を行い、年産5,000トンを世界に供給してきました。今年7月に従来の製法に比べて安全性が高い技術を自社で開発したことで安定的な生産体制を確立し、年間生産能力が5.5万トンまで拡大しました。これにより、ε-カプロラクトンの安定供給が可能となります。
ε-カプロラクトンは、これまで生産量が限られていたため、応用分野が限られていました。今般の聚仁化工の生産拡大により、その重合体であるPCL(ポリカプロラクトン)などにおいて、応用研究の活発化が期待でき、様々な用途への展開が可能となります。
聚仁化工の5万トン/年のε-カプロラクトンのプラント
海洋生分解性プラスチック:PCL(ポリカプロラクトン)
PCL(ポリカプロラクトン)はε-カプロラクトンの合成によって得られる、化石由来の化学合成系生分解性プラスチックです。生体適合性が高く、熱や湿気、微生物にさらされることで水と二酸化炭素に分解します。海洋などの自然環境中での分解性の高さなどにより、昨今注目を集める生分解性プラスチックです。プラスチックやフィルムや繊維への実用化が実現しており、縫合糸やマルチフィルムなどにも利用されています。
ポリウレタン材料:PCLポリオール(ポリカプロラクトン・ポリオール)
ポリウレタンの製造に使用されるポリオールの一種です。他の種類のポリオールと比べて、耐摩耗性や耐熱性、低温特性などに優れ、バランスのとれたポリウレタンを合成することができます。
ハイケムは、日本と中国の架け橋として、コストメリットのある中国製品の提案に留まらず、信頼できるメーカーの選定と徹底した品質管理体制で、安心して中国製品を使用していただける体制を構築してまいりました。機能化学品、汎用化学品はもちろん、昨今の半導体材料の不足や急速に発展する電池材料などの分野においても丁寧かつ迅速に対応しており、お客様のあらゆるニーズに対応いたします。
【このリリースに関する報道機関からのお問合せ】
ハイケム株式会社 広報室 担当:黒岩(090-6539-4213)・陳
TEL:03-5251-8580 E-mail:koho@highchem.co.jp