ニュースリリース

2021年04月08日 プレスリリース素材事業

ハイケム、生分解性プラのコンパウンド事業に着手
プラスチックのコンパウンダー髙六商事と連携開始

ハイケム株式会社(本社:東京都港区 社長:高潮(たか うしお)、以下ハイケム)は、プラスチックの製造、リサイクル企業である髙六商事株式会社(本社:東京都荒川区 社長:髙橋俊策、以下髙六商事)と生分解性プラスチックのコンパウンド事業における業務提携を行いました。これにより、当社が中国から輸入するPLA(ポリ乳酸)やPBAT(ポリブチレン・アジペート・テレフタート)などの生分解性樹脂を当社独自のレシピでコンパウンドすることで高機能化させ、環境配慮型プラスチックとして様々な分野への用途展開を図ります。

ハイケムでは中国で拡大する生分解性プラスチック市場を背景に、中国からの樹脂の輸入に取り組み、生分解性材料の日本市場の開拓を行っております。2020年8月からはPLAの中国最大のメーカーである安徽豊原集団有限公司(以下、豊原集団)の傘下企業と戦略的事業パートナーシップ契約(SBAA)を締結しています。また、PLA樹脂以外でも中国で生産が急増するPBAT樹脂などの生分解性材料の取り扱いを強化しています。

髙六商事は、プラスチックの専門商社であり、着色やコンパウンド樹脂を得意とする生産メーカーです。また、独自の開発技術による自社製品の開発やリサイクルプラスチックのコンパウンドによる高機能化の実績も有している、「信頼と安心のプラスチックのエキスパート集団」です。

今般、髙六商事とハイケムがタッグを組むことで、中国から輸入する豊富な生分解性材料に植物由来の改質剤等を加え加工し、ニート樹脂では達成できなかった高機能分野への用途展開、拡大を図ります。具体的には、①生分解性樹脂のコンパウンドによる耐熱性、透明性、耐衝撃性などの高機能化の実現、②機能性の高いABS樹脂やPC樹脂などのプラスチックとのアロイの実現などです。また、これらを実現することで、電化製品やアミューズメント製品などプラスチック樹脂を多く使用する分野への展開を図ってまいりたいと考えております。また、初年度の取扱計画は1,000トンを目指します。

豊原集団は、PLA(ポリ乳酸)の生産能力を現在の年産5万トンの体制から23年までに年産70万トンにまで増強する計画をたてています。また、中国全土におけるPBATおよびPBSの増産計画は合計で年産124万トンとなり、20年6月時点の生産能力から4.8倍分が上積みされる計画です。また、中国の華安証券のレポートでは、中国ではプラスチックの5%が生分解性に置き換わっていくという予測も発表されています。ハイケムではこれらの急増する中国の生分解性プラスチック市場を背景に、生分解性材料の取扱いアイテム及び機能を一層強化するとともに、日本のみならず世界のコンパウンダーとの技術提携による独自グレードの開発や加工法の開発にも注力し生分解性プラスチックの世界的な普及に貢献してまいります。

髙六商事株式会社概要

会社名:髙六商事株式会社
所在地:〒116-8556 東京都荒川区西日暮里2-20-1 ステーションポートタワービル6F
代表取締役:髙橋 俊策
資本金:9,500万円
事業内容:プラスチックコンパウンド事業/合成樹脂原料販売事業・機械設備販売事業/リサイクル事業/技術開発

ハイケム株式会社概要

会社名:ハイケム株式会社
会社名:105-0001 東京都港区虎ノ門1丁目3番1号 東京虎ノ門グローバルスクエア11階
代表取締役:高潮(たか うしお)
資本金:9,980万円
事業内容:化学品の輸出入販売・受委託製造/技術ライセンス関連業務/触媒製造販売等

【このリリースに関する報道機関からのお問合せ】
ハイケム株式会社 広報室 担当:黒岩(090-6539-4213)
TEL:03-5251-8580  E-mail:koho@highchem.co.jp