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ハイケムで働く人 2022年11月01日

サステナベーション本部 工業触媒部 張明さん 
日中で得た特別な知識と経験を社会に還元したい

中国の名門大学で薬学・有機化学を専攻し、修士3年生の時に九州大学に留学。同大学にて博士課程を修了した張明さんは、日本のバイオベンチャーで経験を積んだ後、ハイケムに2021年1月に入社されました。そこには、中国人として日本に留学し、両国で得た特別な知識と経験を社会に役立てたいという強い思いがあったそうです。本日の「ハイケムで働く人」では工業触媒部の張明さんをインタビューしました!

——これまでの経歴を教えてください!

 中学生の時に化学に興味を持ち、大学では薬学と化学を学ぶことができる瀋陽薬科大学に進みました。薬科大学では以前から興味のあった日本語も勉強したいと考え、日本語で薬学を学ぶ学科を選びました。学部卒業後は大学院にて、東京大学の世界的に有名な教授の下で、有機化学を修めた教授に師事しました。教授からはよく日本での研究の話を聞いていたので「自分もいつかは日本で!」とチャンスを探していました。そして修士3年の時に教授から九州大学への紹介状を書いていただき、2011年に来日することができました。

——来日されてからはどのような経験を?

 九州大学では今の仕事に繋がることになる触媒の研究に出会いました。触媒はそれ自体が反応前後で変化しない、消費されないのに、微量でも本来起こりにくい反応を促進させ、ありとあらゆる化学品の合成に重要な役割を果たします。触媒反応研究の面白さにすっかりはまってしまい、博士課程修了後はポスドク(博士研究員)として東京の大崎にある微生物化学研究所で、元東京大学の教授である柴崎先生研究室で更なる触媒反応開発研究に従事することになりました。

——その後、アカデミアを離れる決意をされた理由は?

 そうですね、ポスドクの後、アカデミックな世界に残るか民間にでて企業に入るかの選択を迫られました。そして、私たちのような外国人の場合は、日本に残るか中国に帰るかの選択も迫られます。今後、どのような人生を送りたいかについて深く考えましたね。そしてたどりついた答えが、せっかく日本で博士まで勉強してきたのだから経験を社会に戻さないともったいない、日本に残り、企業に就職して社会に貢献しようというものでした。そして、中国人として日本に留学して得たこの経験や知識は特別なもの、将来は日本と中国の間で両国の発展に貢献できるような仕事ができれば、自分の価値をもっと発揮できるのではないかと考えるようになりました。

そして就職したのが北海道のバイオベンチャーでした。その企業では4年ほど勤務し、癌治療の際に有用な新しい技術についての製品開発の仕事に従事しました。自分の研究内容が実際に人の健康に貢献できる仕事なので非常にワクワクしたのを覚えています。ただ、医薬の製品開発は承認審査に途方もない時間がかかるんですよね。もっと自分の知識を日中間で役立てられる場所があるかもしれないという思いもありました。

——ハイケムへの入社を決意された理由は?

 前職では大学で得た知識を社会に還元したいという思いは叶えることができましたが、日本と中国の間で活躍したいという夢は叶えることができませんでした。そんな時、化学業界の日中の架け橋として事業を展開しているハイケムという会社があると知りました。そして、自分の専門である工業触媒の部門で人を探しているという情報もキャッチしました。これはまたとない機会だと思い応募させていただきました。今までの自分がやってきたこと、叶えたい思い、やりたいことが一致するチャンスだと思ったのです。

——実際に入ってみてどうでしたか?

 ハイケムではSEG®技術(合成ガスを原料とし、非石油由来でエチレングリコール(ポリエステル製造原料の一種)を製造する技術)を日本で確立して中国にライセンスし、エチレングリコールの国内自給率を高めると同時に、石炭の高付加価値利用に繋がるような技術として確立させていました。そしてこのSEG®技術に不可欠な触媒の研究開発を行い、製造と販売の一貫体制を築いている会社でした。この会社こそ自分が活躍できる現場だと思いました。

——現在の張明さんの仕事内容を教えてください。

 現在は、ハイケムがSEG®触媒の改善・改良に取り組んでいます。ハイケムは2009年にSEG®技術を確立し、業界をリードしてきました。そして、現在のテーマは、第二世代の良い触媒を顧客に提案できるかです。僕のハイケムでの役割は、我々のSEG®触媒をいかにして一番良い触媒に維持できるかの開発をサポートすることです。そして、単一触媒製品によるリスクを減らし、ハイケムの触媒事業の拡大に向けて新規触媒の開発に同時に注力しているところです。そのため、研究所や工場とうまく連携をとって仕事を進めています。今年の8月には長期の中国出張にも行きました。東京研究所の山本副所長と一緒に中国の製造現場や顧客先を回り交流するなど、常にやることは盛りだくさんです。

——張明さんにとってハイケムとは?

 中国と日本の先端技術を駆使・実用化することで、環境・エネルギー問題の解決に取り組んでいるハイケムは自分にとって、「活躍できる素晴らしいステージを提供してくれる場所」ですね。そして、自分のやりたいこと、やりがいのあることに挑戦させてもらえる場所です。また、優秀な先輩、同僚と一緒に同じ目標に向かってチャレンジできるというところも気に入っています。今後も中国と日本の間で、自分自身が‘’触媒‘’としてバリューを発揮できる仕事を仲間と一緒に作り上げていきたいです。

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