PLA(ポリ乳酸)

ポリ乳酸はトウモロコシから生まれたサステナブルプラスチック

PLA(ポリ乳酸)とは、トウモロコシなどに含まれるデンプンを原料とした植物由来の生分解性プラスチックです。焼却しても大気中の二酸化炭素を増加させない(カーボンニュートラル)ため、化石由来のプラスチックよりも環境負荷が低くなります。また、一定の環境下で水と二酸化炭素に分解する(生分解性)ため、マイクロプラスチック化しても自然環境下で分解し、環境汚染の低減が期待できます。

PLA(ポリ乳酸)の特徴

1. 生分解性2. カーボンニュートラル3. 抗菌性
PLA(ポリ乳酸)は生分解性プラスチックで、使用後は一定の条件で水とCO₂に分解され自然に戻り、さらに植物の光合成によってトウモロコシなどを生成する循環サイクルとなります。これは生分解性プラスチックだけが実現できる理想的なサイクル方法です。PLA(ポリ乳酸)は原料にトウモロコシなどのバイオマスを使用しているので、植物の生育過程でCO₂を吸収しており、焼却しても大気中のCO₂は差し引きゼロになります。PLA(ポリ乳酸)は人体にも存在する乳酸を原料とするため、生体適合性のある安全な素材です。また、乳酸の働きにより抗菌性を有し、添加剤などを使わなくても抗菌効果があります。

PLA(ポリ乳酸)100%のTシャツが生分解する様子

堆肥温度:68℃(3日後、引き上げ時の温度)、水分量50%前後
実験期間:2021年11月4日〜11月10日
協力:株式会社V&A Japan

抗菌性

PLA(ポリ乳酸)40%・綿混紡生地で、10回洗濯した線維化後も高い抗菌効果の保持を確認しています。
抗菌活性値2.2以上で抗菌効果が認めらる。※ JIS 1902:2015 表 F.1 より引用

洗濯前 抗菌活性値10回洗濯後 抗菌活性値
4.0
5.7

パートナー企業



各種認証

日本バイオプラスチック協会(JBPA)

  ポリ乳酸樹脂
  FY200、400、600、800シリーズ

PLA(ポリ乳酸)のLCA(ライフサイクルアセスメント)

  ISO14040、ISO14044に基づいた認証を取得。
  LCA証書を表示

食品用器具・容器包装のポジティブリスト認証

PLA(ポリ乳酸)樹脂 主要グレード物性表

PLA(ポリ乳酸)の使用用途

繊維・不織布用途

PLA(ポリ乳酸)は生分解性プラスチックの中でも繊維に展開できる数少ない樹脂の一つであると考え、開発を進めています。

ホームページへ


ハイケムは、小野メリヤス工業などの日本の高い技術を誇る繊維関連企業と合同でHIGHLACT®(ハイラクト®)のファッションへの展開を行っています。PLAが持つカーボンニュートラルな特性を活かし、いつもの生活を続けても叶うファッションのサステナブルの未来を実現すべく、ポリエステル素材の代替えとしての可能性を模索しています。また、PLAが抱える耐熱性や耐久性の課題を解決すべく、素材の研究開発を加速させています。

▼ 詳細は「HighChem Fashion」特設サイトへ

射出成型用途

PLA(ポリ乳酸)はお弁当や野菜、果物などの食品包装容器や精密部品、コンパウンド原料などに使用可能です。
※食品衛生法厚生省告示370号に適合

押出成型用途

PLA(ポリ乳酸)はフィルムやシートに使用可能です。

PLA・生分解性素材に関するお問い合わせはこちらから

sales-support@highchem.co.jp

お問い合わせ